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JPPA日本ポジティブ心理学協会
第6期ポジティブ心理学プラクティショナー
養成・認定コース(全課程オンライン講座)のご案内

《現在開講中》

JPPA日本ポジティブ心理学協会
第6期ポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コース

2021年5月~2022年7月(全30回・総計180時間・全課程オンライン講座)

ポジティブ心理学とは:

ポジティブ心理学とは、「生きるに値する人生を構成するものとは何か(What makes life worth living?)」について、心理学の科学を通して探究する学問です。

 

ポジティブ心理学に先立つ従来の心理学では、人間のいわゆる「マイナス」の状態、例えば精神疾患などを治療することに重きが置かれてきました。その結果、各種治療法が発見されるなど、大きな業績が打ち立てられました。しかし、いわゆる「マイナス」の状態ではないマジョリティの人口層については、ポジティブ心理学が登場する前に隆盛を極めた心理学では、主要な関心の対象として注目されることはありませんでした。

ポジティブ心理学が対象とする人口(Grant, 2009; 宇野, 2011)

図1 ポジティブ心理学が対象とする人口(Grant, 2009; 宇野, 201

正確には、ポジティブ心理学の前にも、いわゆる「マイナス」の状態ではない人口層にフォーカスする研究や実践は皆無ではありませんでした(例:1930年代から始まったレジリエンスの先駆的縦断研究や、1940-50年代から今日的な意味を帯びて発展したウェルビーイング概念など)。ただ、それらの活動は点在し、お互いに体系的な繋がりを持たない状況にありました。

ポジティブ心理学は、従来の心理学を(否定ではなく)補完するという目的で、1998年、ペンシルベニア大学心理学部教授のマーティン・セリグマンによるアメリカ心理学会会長宣言において、「人間の強み(ストレングス)に関する新しい科学」として誕生しました。そして、前世紀から21世紀へと持ち越された課題、例えば、うつ病の発症が若年層の間で急速な広がりを見せていることや、豊かな成熟社会に生きながらも心が枯渇し充実した生の実感を伴わないと訴える人が増えていることなどを対象とし、それらの解明や解決に向けて取り組むあらゆる研究や実践に「包括的で学際的な枠組み」を与えようとする壮大な試み(時に「ムーブメント」とも称される)としての発展を遂げてきました。

 

ポジティブ心理学の研究と実践のテーマは多岐にわたりますが、主に3つの柱(領域)に分類されます。
①  ポジティブな主観的経験(ポジティブ感情、幸福感、人生満足度、主観的ウェルビーイングなど)
②  ポジティブな個人的特性(キャラクターストレングス、才能、価値観、グリットなど)
③  ①と②の発展を促進する制度や実践(ポジティブ教育、ポジティブ組織、ポジティブペアレンティング、建設的ジャーナリズムなど)

 

ポジティブ心理学については、その名称から、「ポジティブ」という言葉に目が奪われがちになります。同時に、よく知られる一般的用法としての「ポジティブ」「ネガティブ」にまつわる印象に引っ張られるためか、ポジティブ心理学の問う真意や全体像が伝わりにくいという側面があります。

一般的用法においては、例えば、ポジティブは良いもの、ネガティブは悪いもの、という対立概念的な捉え方があります。ところが、ポジティブ心理学研究のデータが教えてくれるのは、「ポジティブとネガティブはそもそも反対概念ではない」という新たな発見でした。

ポジティブ心理学プラクティショナーとは~当コース独自のプラクティショナー育成目標:

ポジティブ心理学は、包括的で学際的な枠組みを伴う壮大な試みであると同時に、(狭義的な心理学に留まらない)心理学分野としての独自性(ユニークネス)も帯びています。さらには、ミシガン大学心理学部教授の故クリストファー・ピーターソンによると、ポジティブ心理学とは、ひとつの「観点(パースペクティブ)」を確立しようとする試みでもあります。

 

人間のいわゆる「マイナス」の状態を「ゼロ(ニュートラル)」にすることを超えて、「プラス」の状態(または「さらなるプラス」の状態)へと持っていこうという方向性を支えるのは、ある明確な「観点」です。ピーターソンは生前、「いずれは『ポジティブ心理学』自体の必要性がなくなり、その名が消えてしまっても構わないくらい、皆さんにはポジティブ心理学の『観点』を身につけてもらいたい」と学生たちに教えました。

 

当コースの受講生は、1年と少しの間、180時間という長い学習時間をかけて、ポジティブ心理学の提唱する「観点」をしっかりと身につけ、自分のものにすることが期待されます。この「観点」は、延いては、VUCA時代(「Volatility(変動性)」、「Uncertainty(不確実性)」、「Complexity(複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性)」)といった言葉で表される、この予測困難と言われる時代を積極的かつ主体的に生き抜くために人間に求められる能力を切り拓く鍵として、自らを助け、他者を助けることを可能とする「生きる力」ともなってくれるはずです。

ポジティブの2つの次元(西川, 2020)

図2 ポジティブの2つの次元(西川, 2020).jpg

セリグマンは、『ポジティブ心理学の挑戦:“幸福”から“持続的幸福”へ』(原題Flourish フラーリッシュ)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2014年刊)の最終項で、「PERMA51」という目標を掲げています。PERMAとは、「PERMAウェルビーイング理論」、すなわち、ポジティブ感情(P)、エンゲージメント(E)、人間関係(R)、意味・意義(M)、達成(A)という5つの要素を「ウェルビーイング」という概念の定義と測定基準とすることで、5つの各要素のレベルを高めるという具体的なアプローチを伴い、ウェルビーイング度を高めるというものです。「PERMA51」とは、「2051年までには世界中の51パーセントの人々が持続的幸福(フラーリッシュ)を実現する」という目標を示す標語です。

以降は、『ポジティブ心理学の挑戦』の中で、「フラーリッシュ」という概念に対して、ポジティブ心理学独自のコンテキスト(文脈)に基づき、「持続的幸福(ずっと続く豊かな幸せ)」という造語訳を試みた、当コース主任講師の宇野カオリによる考えです。

セリグマンの「PERMA51」については、ポジティブ心理学界でも特段関心を払われることなく今日に至っています。しかし、この言説に、ある真剣な意図を見出す(あるいは、積極的な意味を付与する)とすれば、この目標は、51パーセントの人々が、上記の「ポジティブの2つの次元」(西川, 2020)の表における右側、つまり、「介入・支援する人」の役割を担えるような存在になってこそ実現可能となるものであると考えられます。

この右側の役割が担えるようになるには、表における左側の人々とは異なる次元のポジティブ性、「ポジティビティ(positivity)」が必要となります。「一人ひとりがずっと幸せ(フラーリッシュ)になるとき、(その下流効果として)健康、生産性、および平和が伴う」とセリグマンは語っています。まずは、確実に、「ずっと幸せ(フラーリッシュ)になる」こと。そうすれば、健康や生産性、平和といった諸条件(conditions)は自ずと実現するであろう、という意味です。

これは国内外問わず、99.9%にも及ぶであろう非常に多くの人が誤解していることですが、幸せになるために、あるいは生産性を高めるために、ポジティブ心理学を学ぶのではありません。幸福や生産性を目標とするのであれば、ポジティブ心理学ではない方法(もっとシンプルな方法…例えば、セリグマンは、「昼寝をする」ことを提案しています)に拠る方がずっと効果が望めるかもしれません。

普通に「幸せ(ハッピー)になる」ことにとどまらず、「ずっと幸せ(フラーリッシュ)になる」必要があるのは、(その下流効果としての)ポジティビティの、いわば「余力」とも言える力が、一人ひとりの人間に、延いては人類全体に蓄積されていくからです。そうした一人ひとりの持続的幸福への自助努力が、このVUCA時代を乗り切る鍵となることが期待されています。ここに、このわざわざ面倒臭いポジティブ心理学を学ぶべき理由があります。

51パーセントの人々が、自らのポジティビティを高め、その余力をもって残りの49パーセントの人々へと手を差し伸べられるようになってこそ、「PERMA51」はやっと実現可能な射程内に入ってくる目標となり得ます。自らの幸福度は、他者との比較の中で決定されるという心理作用があります。何の介入や支援も受けられずに見捨てられる49パーセントの人々の不幸せは、51パーセントの人々の真の幸せを蝕む不可避的な要因となる可能性があります。しかし、幸い、49パーセントに対する51パーセントであれば、介入や支援の手が全員に行き渡る割合であることが分かります。

国連によるSDGs(持続可能な開発目標)は、地球上の「誰一人取り残さない(Leave no one behind)」という原則を掲げています。「一人ひとりがずっと幸せ(フラーリッシュ)になる」、すなわち「持続的幸福」の状態を私たちの社会基盤(インフラ)として実現することは、この「誰一人取り残さない」という目的実現のためにも必要不可欠な基本的条件と言えます。

ピーターソンは、ポジティブ心理学を最も端的に説明する言葉として、「他者は大切である(Other people matter)」という言葉を残しました。この「他者」とは、目の前の人から、取り残された最後の一人に至るまで、つまりはこの「世界」を示唆する言葉です。

当協会では、51パーセント側の人間として、世界の49パーセントの人々にリーチアウトできる(そしていずれは、そのような「仮の」垣根をも取り払っていける力を持つ)ようなポジティブ心理学プラクティショナーの育成を目指します。

JPPA日本ポジティブ心理学協会のポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コースとは:

ポジティブ心理学プラクティショナーとは、ポジティブ心理学の知見を実践で有効に活用できる技能以上に、ポジティブ心理学の「観点」をしっかりと身につけていることが期待される存在です。ポジティブ心理学を学ぶにあたり、一人ひとり、それぞれの遺伝的要因や生育環境により、スタート地点が異なります。「ポジティブの2つの次元」のうち、まずは「自分がポジティブになる」というタスクをクリアしなければならないという場合もあります。あるいは、そのタスク遂行に一生涯かかりそうだ、という人もいるかもしれません。当コースの受講生には、いずれは、「他者を元気にさせる」というタスクをも担える、ポジティビティの「余力」を養っていただきたいと願っています。

当コースの学習目標としては、次の項目を掲げ、3つの課程を通してトレーニングを行っていきます。

当コースにおける学習目標:

知識:新興の学問分野としてのポジティブ心理学における主要な理論、実証的な知見、および方法論に関する知識を修得する

経験:ポジティブ心理学エクササイズ(「ポジティブ心理学介入」、「ポジティブ介入」とも言う)を通して得られる経験を体得する

練習:書く、話す、聴くという行為を含め、ポジティブ心理学特有のレトリック(修辞技法)(平たく言えば「言葉遣い」)を繰り返し練習して身につける

探究:ポジティブ心理学を通して、自分自身のストレングス(強み)や、興味関心、価値観などについて探究を深める
(米ペンシルベニア大学 Positive Psychology クラスシラバス 学習目標より引用、訳出。括弧内の補注は宇野による。)

 I.基礎理論課程(2021年5月~8月、全12回)

「ポジティブ心理学と個人」を主眼とし、ポジティブ心理学の諸研究を押さえながら、基礎理論について学習します。

ポジティブ心理学で議論の対象となっているテーマや理論について、各々対立する視点や、各議論における実証的な裏付けなどを考慮に入れながら、クリティカル(批判的)に検討していきます。

 

一つの理論に対するクリティカルな検討の例:セリグマンのPERMAウェルビーイング理論

・理論の成り立ちの経緯(PEMからPRMA、そしてPERMAへ)

・理論の根拠(第三者検証に基づく)

・PERMA理論に対する反論とその根拠(第三者検証に基づく)

・PERMA関連の質問紙の検討

・PERMA理論に基づく実践例と、それ以外のウェルビーイング理論に基づく実践例

 

基礎理論課程におけるテキスト教材は、ポジティブ心理学発祥の地、米ペンシルベニア大学(学部2年生以上対象、専攻不問)で採用されている履修内容と水準に準拠しています。

 II.応用実践課程(2021年10月~2022年3月・全10回)

ウェルビーイングを育むためには、個人と制度両方への有機的アプローチが必要です。応用実践課程では、「ポジティブ心理学とチーム・組織」を主眼とし、ポジティブ心理学の多岐に及ぶ応用の世界を概観します。

ポジティブ組織学(POS)とジョブクラフティングエクササイズ(いずれもミシガン大学ロス・スクールオブビジネス ポジティブ組織学センター提供の資料に基づく)、ポジティブ組織行動学(POB)とチーム・レジリエンス、ポジティブリーダーシップ、クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー)とエンゲージメント、ストレングスコーチング、ポジティブ脳神経科学、セルフコンパッション(個人向けと組織向け)、マインドフルネスなど、各種応用テーマについて、研究者として、また実務家として各分野を専門とする講師陣による講義と実習を行います。

III.発展・総括課程(2022年4月~7月、全8回)

当コースの最終課程として、あらゆる応用への汎用性が高い2つの分野を扱います。ポジティブ心理学の応用に関する発展学習を経ながら、ニーズの高い現場で効力を発揮する、豊富な知見を備えたポジティブ心理学プラクティショナー育成のための仕上げにかかります。

 

① 「ポジティブ心理学の屋台骨(バックボーン)」とも称される、VIAキャラクターストレングス(character strengths)の正しい理解と活用法について学習しながら、ポジティブ心理学に関する総復習を行っていきます。

VIAキャラクターストレングスには、ポジティブ心理学の根底にある徳倫理学の概念や、「ストレングス(Strengths)は常に複数形である」(VIA分類およびVIA-ISの開発者、ピーターソンによる定義)ことの真意など、ポジティブ心理学をポジティブ心理学たらしめるエッセンスが凝縮されています。

 

② ポジティブ心理学の各種プログラムや、ポジティブ心理療法(ポジティブサイコセラピー)にも応用されている「ポジティブ心理学エクササイズ」(「ポジティブ心理学介入」「ポジティブ介入」)について、集中的に学習していきます。

前期以前は、基礎理論課程の各回間の宿題としていましたが、今期より授業内課題とすることで、より学習しやすい形に編成しました。

 

Ⅳ.ブラッシュアップ講座(全期修了生対象・年1回)

当コースは、「ポジティブ心理学は心理学であり、心理学は科学である」という前提に基づいています。

日進月歩で発展する心理学の科学においては、過去に提唱された理論が反駁され修正されたり、研究者の考えが更新され新しい知識へと刷新されたり、といったことが起きます。にもかかわらず、研究の現場(大学や研究機関など)と、民間の教育普及の現場とを繋ぐブリッジがない、というのが現状です。10年以上も前に反駁されたものの、いまだに「最新の科学的発見」と称され、著書やネット記事で喧伝されているような理論もあります。

私たちには正しいことを知る権利があります。当コースでは、毎年度、全期修了生を対象に、ポジティブ心理学の最新動向に触れていただくことで、コースでの学びの成果をアップデートし、さらなるブラッシュアップを図っていただくための学習の機会を提供しています。

(補足:ブラッシュアップ講座とは別に、修了後に何度でもリピート受講できる「オープンクラス」制度を設けています。オープンクラスは、応用実践課程の中で、特に時間をかけて自己理解を深めたり、自己内省を伴うような学習内容を提供する授業が対象となります。)

JPPA日本ポジティブ心理学協会のポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コースの特徴:

・授業時数:

日本ポジティブ心理学協会(JPPA)は、2007年に創設された国際ポジティブ心理学会(IPPA)のガイドラインに準拠し、科学的根拠に基づく知識をもって、ポジティブ心理学の教育活動を行うという責務を担っています。

参照:国際ポジティブ心理学会の認める世界の協会一覧 www.ippanetwork.org/associations 
(JPPAのロゴは、モバイルサイトでは上から7番目、PCサイトでは同ページ左欄の上から7番目に掲載されています。)

国際ポジティブ心理学会では、倫理委員会を設立し、ポジティブ心理学の教育と普及に関するガイドラインについて倫理綱領として定めようとする動きが始まっています。暫定的なガイドラインでは、高等教育機関以外でのポジティブ心理学に関する社会人向けの教育プログラムで、資格付与のために推奨される標準授業時数は、「約150〜200時間前後」となっています。当コースも、この授業時数に準拠しています。

 

・コース構成、シラバス、テキスト教材資料:

当コースの構成(基礎理論課程と応用実践課程)は、ポジティブ心理学発祥の地であり、世界初のポジティブ心理学の学位プログラムを開講した、米ペンシルベニア大学大学院応用ポジティブ心理学修士課程のプログラム構成に基づいています。

ポジティブ心理学の基礎理論から修学し、応用実践の修学へと進めていきます。

「初級・中級・上級」というような、習熟度に従っての段階的な進め方ではなく(少なくともポジティブ心理学では、習熟度で分けるための明確なガイドラインがないことによる)、テーマごとに、1回完結型で学習していきます。

当コースの基礎理論課程で使用するシラバスとテキスト教材資料は、ペンシルベニア大学の学部2年生以上(専攻不問)を対象として開講されている授業で実際に使用されているものに基づいています。

また、VIAキャラクターストレングスについては、VIAの著作権者である米VIAインスティチュート発行のVIAワークショップテキストの邦訳版を使用します。

その他にも、海外の研究・教育機関の理解と協力を得て、現地で実際に採用されているシラバスやテキスト教材資料、および指導方法に準拠した履修内容となっています。

・講師陣と専門性:

当コースの主任講師である宇野カオリは、ポジティブ心理学の研究と教育の世界的拠点であるペンシルベニア大学でポジティブ心理学を学び、ポジティブ心理学の礎を築いたマーティン・セリグマンやクリストファー・ピーターソンをはじめ、第一線のポジティブ心理学者たちに師事しました。当コースの構成内容やテキスト教材は、その経験に基づき開発されたものです。

当コースの応用実践課程と発展・総括課程では、それぞれ専門性の高い分野について、当該分野に精通し指導経験も豊富な各講師の指導のもとで修学します。

担当講師(五十音順、敬称略):川野泰周、川本芳裕、スタンレー・グリーン(Stanley H・Greene)、駒野宏人、竹田弘明、西川耕平、波多江嘉之、松隈信一郎、ウィリバルド・ルフ(Willibald Ruch)、若杉忠弘

※各担当講師の詳細プロフィールは、準備が整い次第、こちらに掲載させていただく予定です。

・認定証と継続学習:

当コースの課程を修了された方には、「ポジティブ心理学プラクティショナー認定証」を発行します。

当協会の発行する認定については、取得して名刺に印刷して終わりではなく、自他に対して責任を持ち、ポジティブ心理学を生涯学び続けるとともに、ポジティブ心理学の実践を行っていくための「継続学習へのパスポート」とお考えいただければ幸いです。まさに、クレアモント大学院大学心理学部・マネジメント学部特別教授のミハイ・チクセントミハイが語るように、「自分の人生や社会に対する責任感が、自らの強みを伸ばしていく力となる」からです。

1998年の創始より20年以上の歴史を刻んだ今、ポジティブ心理学に関与する人々もかなり増えてきました。研究や実践の数が増えれば増えるほど、入念な研究や有意義な実践について慎重に学ぶべき時間が増えます。前述のように、「ポジティブ心理学は心理学という学問であり、心理学は科学である」限り、学ぶ努力はそれなりに必要ですが、一緒に楽しく学んでいくことで、学習効率の最大化を図っていければと願っています。

また、当コース修了後の「ブラッシュアップ講座」や「オープンクラス」を有効に活用していただくなどして、継続学習のしやすい環境を一緒に創っていければとも願っています。

 I.基礎理論課程 授業日程:

2021年

第 1 回:  5月22日(土)

第 2 回:  5月23日(日)

第 3 回:  6月 5 日(土)

第 4 回:  6月 6 日(日)

第 5 回:  6月19日(土)

第 6 回:  6月20日(日)

第 7 回:  7月10日(土)

第 8 回:  7月11日(日)

第 9 回:  8月 7 日(土)

第10回:  8月 8 日(日)

第11回:  8月28日(土)

第12回:  8月29日(日)
土・日曜日共10:00~17:00(1時間の昼食休憩を挟みます)

※応用実践課程(2021年10月~2022年3月・全10回)、発展・総括課程(2022年4月~7月、全8回)の授業日程につきましては、受講生の皆様の希望をお伺いし、講師陣と調整の上、決定させていただきます。

※履修内容の各回の詳細については、開講後にシラバスを配布します。なお、開講前の事前学習は必要ありません。

受講対象者:

・ポジティブ心理学をグローバルスタンダードで、ポジティブ心理学のあらゆる研究や実践を多角度的に学びたい方

・ポジティブ心理学を基礎理論から応用実践まで体系的かつオールラウンドに学びたい方

・ポジティブ心理学をご自身の人生やキャリアに活かしたい方

・学びへの熱意や向学心が高く、修了後もポジティブ心理学に必要な継続学習の努力を厭わない方

・ご自身で、また当協会の認定講師として、ポジティブ心理学の教育活動に関わりたい方

・今までポジティブ心理学に触れたことのある方で、疑問や問題意識を持っている方

・ポジティブ心理学やポジティブ組織開発のラーニングコミュニティ参画に興味のある方
(有志によるラーニングコミュニティでは、各現場で実際にポジティブ心理学を導入してみてのアクションリサーチを随時行っています)

​※学生・社会人共、当コース開始時の心理学の知識や語学力の有無は一切問いません。

お申し込み方法:

・お申込フォームに必要事項をご入力の上、送信いただけますようお願いします。
・お申込フォームを送信後、自動返信メールが届かないという場合には、フォーム送受信時のシステム障害が考えられますので、お手数ですが、下記の当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。

・お申込フォームのご入力でご不明な点がありましたら、お手数ですが当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。

・受講料のお振り込みをもちましてお申し込み完了となります。お申込フォームの送信だけではお申し込み手続きは完了しておりませんのでご注意ください。

​・受講料のお振り込み方法は、お申込フォーム送信後の自動返信メールに記載されております。
・分割でのお振り込みは、2回払と4回払が可能です。ご希望の方はお申し込みフォームにてその旨ご指定ください。なお、受講途中でのお支払い方法の変更も承っております。

コース受講料:720,000円(税込・会員登録費・資格認定料込)

・お支払い方法は、お申込み受付後の自動返信メールに記載されております。
・分割払いは、2回払と4回払が可能です。ご希望の方はお申込みフォームにてその旨ご指定ください。なお、課程途中でのお支払い方法の変更も承っております。

​・日本ポジティブ心理学協会のポジティブ心理学プラクティショナー資格認定をご希望の方は、事前に弊協会の年間会員登録が必要となりますが、上記のコース受講料は年間会員登録費10,000円(税込)を含んでおります。会員登録のお手続き方法については別途ご案内させていただきます。

コース受講料に含まれるもの:

<コース受講中>

・年間会員登録費10,000円(税込)(公開ウェビナーへの無料参加や、他講座への割引制度があります)

<コース修了後>

・翌年度のブラッシュアップ講座への無料参加
(当該年度の有効会員であることが必要です。2年目以降は、割引での参加が可能です。)

・翌年以降のオープンクラスの無料聴講(リピート受講)

(当該年度の有効会員であることが必要です。)

※ポジティブ心理学プラクティショナー資格認定をご希望の方は、事前に当協会の会員登録が必要となりますが、コース受講料は会員登録費を含んでおります。会員登録のお手続き方法については別途ご案内させていただきます。

お申し込み完了後のキャンセル:

・開講1週間前(2021年5月15日)までに受講をキャンセルされる場合は、理由の如何を問わず、受講料をお返しいたします。当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。

・受講料の返金時の事務手数料として、1,000円(振込手数料を含みます)をお申込者様のご負担とさせていただきます。

・開講まで1週間をきっての(2021年5月16日以降)キャンセルはお受けいたしかねます。来期以降の受講をご検討いただけますようお願いします。

緊急事態により授業が中止または延期となる場合:

通信回線に突発的な障害が発生するなどして、円滑なオンライン授業の実施が不可能と判断される場合や、自然災害や講師の急病などやむを得ない緊急事態が発生した場合には、授業を延期・振替とさせていただきます。授業開始時刻までに講座アシスタントよりお電話またはSNS連絡網等でご連絡差し上げます。振替日程につきましては、受講生の皆様のご都合を伺った上で、講師と調整の上、決定させていただきます。

以上、何卒ご了承いただけますようよろしくお願い申し上げます。

その他諸注意事項:

※オンライン授業の導入により、今までの出席に関する規定は撤廃しました。

・上記の授業日程で出席の都合がつかないという受講生の方には、受講期間中いつでも、授業の録画ビデオを視聴いただけます。また、欠席時の授業内容についてご質問がありましたら、後日、担当講師がフォローさせていただきます。

・諸事情により、録画ビデオの視聴を含む学習の継続が不可能となった場合には、当コースの来期以降の振替制度を追加受講料なしでご案内いたします。詳細については、主任講師に直接ご相談ください。

※基本的に、資格取得よりも大切なのは、「自分にとって身になることが学べたかどうか」であると当コースでは考えています。そのため、欠席される場合には、授業の録画ビデオ視聴であっても、来期以降の振替受講であっても、受講生ご本人にとって大切な「学ぶ経験」が損なわれぬよう最大限配慮いたします。

©一般社団法人日本ポジティブ心理学協会

当ページ掲載の文章と図表の転載、複製、改変等、および部分的引用・改変等による自作発言は禁止します。

引用元表記は「日本ポジティブ心理学協会HP www.jppanetwork.org/pppc」と明記いただけますようお願いします。

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