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JPPA 日本ポジティブ心理学協会
2022年度 第期 ポジティブ心理学プラクティショナー
養成・認定コース(全課程オンライン講座)のご案内

今期より、年度の途中からでも受講を開始していただけるようになりました。

《お申し込み受付中》

JPPA 日本ポジティブ心理学協会
2022年度 第7期 ポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コース

2022年7月~2023年6月(全30回・総計180時間*・全課程オンライン講座)

今期より、年度の途中からでも受講をスタートしていただけるようになりました。

​(*資格認定は、156時間の受講を修了された時点で可能となります。詳しくは下記をご覧ください。

ポジティブ心理学とは:

「生きるに値する、よりよい生き方があるのではないか?」
現在、ウクライナ難民の受け入れが多い国の一つであるハンガリーで生まれたミハイ・チクセントミハイは、子どもの頃からこのような問いを強く意識していたといいます。彼は、10歳のとき、第二次世界大戦が激化するただ中、当時、父親が外交官として赴任していたイタリアへと避難するために、母親と二人の兄とともに列車で同国を離れました。ほどなくして、彼らを乗せた列車が渡った、ドナウ川に架かる橋を含むハンガリーの橋という橋はことごとく爆破され、ブダペストの駅で彼らを見送ったチクセントミハイ家の大勢の親戚も、その約半年後には同国で命を落としてしまいます。

その後、苦しい家計を助けるために、10代の前半で学校を中退し、西ヨーロッパの各国でさまざまな仕事を渡り歩いたチクセントミハイは、戦禍に巻き込まれ、運命に翻弄され生きることを余儀なくされる生き方に疑問を抱きます。そして、子どもの頃に胸に抱いた、「生きるに値する、よりよい生き方があるのではないか?」という問いに真正面から立ち返っていきました。この問いに対する答えを求めて、自身の思索を深めるべく、哲学、宗教、文学書など、ありとあらゆる本を読みあさったといいます。

この問いは、後年、チクセントミハイがアメリカで心理学者となり、ちょうど、アメリカ心理学会会長として当確間近だったマーティン・セリグマンと、休暇先のハワイで偶然の出会いを果たしたことで、次のステージへと引き継がれることになります。休暇先に連れ立っていたお互いの家族もそっちのけになるほど、セリグマンと二人で夢中になって、ポジティブ心理学(Positive Psychology)という新たな分野の構想について議論し合ったことをきっかけとして、チクセントミハイの個人的な問いは、その後、想像もつかないほど多くの、ポジティブ心理学に関心を寄せる人々と共有される「公的な問い」へと変貌を遂げることになりました。

チクセントミハイ博士ご夫妻JPPA会員へのメッセージ(調整済).jpg

2014年11月に来日したミハイ&イザベラ・チクセントミハイご夫妻。日本滞在中、東京湾の屋形船で、当協会会員の方々や、チクセントミハイが長年教えていたシカゴ大学時代の直弟子である諸先生方をご招待し、ご夫妻を囲んで楽しいひと時を過ごしていただきました。帰国当日、色紙に、「JPPA(日本ポジティブ心理学協会)メンバーに幸あれ!」とのお言葉をいただきました(写真は成田空港にて、宇野撮影)。ミハイ・チクセントミハイは、昨年10月下旬、カリフォルニアのご自宅にて永眠されました。チクセントミハイは、フロー理論やクリエイティビティ(創造性)の心理学研究で著名ですが、また一つ、「ポジティブ心理学の顔」が消えてしまったという寂寥感はどうしようもありません。

当協会のポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コースとは:

当協会は、本邦初で、主に社会人を対象として、ポジティブ心理学プラクティショナー(Positive Psychology Practitioner)を本格的に養成する認定コースを開講し、今年で11年目を迎えました。
当協会は、ペンシルベニア大学心理学部教授で、ポジティブ心理学の創始者であるマーティン・セリグマンらが創設した国際ポジティブ心理学会の命を受けて設立されました。また、当コースは、協会代表の宇野カオリが、ペンシルベニア大学で、セリグマンをはじめとする第一線の心理学者たちに師事し、現地で修学した内容を直輸入するというスタイルで始まりました。

「ポジティブ心理学プラクティショナー」という、今までにない新たな実務領域を担うことを期待される人々の総称を冠した講座名も、当コースを開講した宇野の着想によるものです。
「ポジティブ心理学プラクティショナー」については、国際ポジティブ心理学会では次のように定義されています。

「実践に必要なトレーニング(訳註:企業組織、学校教育、医療看護などの現場で必要とされる技能や、コーチングなど)を修めた上で、信頼できる指導者のもとで、ポジティブ心理学に特化したトレーニングを受けたプラクティショナーのこと。応用ポジティブ心理学(Applied Positive Psychology 訳註:実践で有効なポジティブ心理学の知見を蓄積した分野)の提供において、科学的研究のプロセスと倫理的な応用とを理解することができる人。」
(国際ポジティブ心理学会「ポジティブ心理学実践に関する倫理ガイドライン」 2021年版より引用、訳出)。

「信頼できる指導者」を育成する目的で、2005年、セリグマンは、ペンシルベニア大学で、応用ポジティブ心理学の専門職学位を付与する大学院の課程を世界に先駆けて設立しました。当コースは、セリグマンの指導する学位プログラムで採用されている授業モデルに準拠し、ポジティブ心理学の「基礎理論」と「応用実践」を修得する二つの課程で構成されています。

一方、セリグマンとともにポジティブ心理学を創り上げたミハイ・チクセントミハイは、世界初にして唯一の、ポジティブ心理学の研究者育成のための大学院博士課程を、米クレアモント大学院大学に創設しました。今年、同博士課程から、日本人としては二人目のポジティブ心理学の博士号取得者が誕生しようとしています。当コースの基礎理論課程で、今年度より、宇野とともに教鞭を執る久木田敦志講師です。

今日、ポジティブ心理学と銘打つ民間の資格講座が複数存在するようになりました。約10年前、当協会で、ポジティブ心理学では唯一の講座としてスタートした頃に比べると、隔世の感があります。そのような状況のなか、最近、当協会事務局へのお問い合わせで最も多くなっているのが、「どの団体の講座を選んでよいのかわからない」というものです。

講座を選定する際には、お一人おひとりのニーズや価値観に応じて、いくつかチェックポイントがあることと思いますが、もし、目星もつかないほど迷いに迷っているということでしたら、最終的にはご自分の「直観」に従ってみるのが最善の策ではあるものの(初学者には、各団体で掲載されている情報の真偽の見分けがつかない可能性が高いため)、「誰に指導を受けるか」を、一つのチェックポイントとしてみるのはいかがでしょうか?

ポジティブ心理学は学問です。学問には、学派というものが存在します。つまり、受講生を指導する人間が、「誰に、どのような形でポジティブ心理学を学んだか」、あるいは、「ポジティブ心理学について、誰に、どのような思想的影響を受けたか」により、ポジティブ心理学に対する理解や捉え方が異なる傾向があります。

当コースの基礎理論課程の場合、宇野講師はマーティン・セリグマンやクリストファー・ピーターソン(「ポジティブ心理学の屋台骨」と謳われる「VIAキャラクターストレングス character strengths/徳性の強み」の開発者として有名)など、また、久木田講師はミハイ・チクセントミハイなど、ポジティブ心理学の創始者たちの思想の系譜を汲んでいます。「創始者たちの思想や研究、また、彼らのポジティブ心理学教育に対する思いを知ることを通して、ポジティブ心理学がどのような学問なのかをじっくりと学ぶ」というアプローチに興味がある方には、当コースが向いている、ということになります。

 

また、当コースの応用実践課程でも、ペンシルベニア大学方式に倣い、各テーマに精通した講師陣とともに学習していただきます。ポジティブ心理学の理論を踏まえ、各分野で実践に必要なトレーニングを長年積んだ講師による講義から、応用ポジティブ心理学の真髄を存分に学び取っていただきます。

繰り返しとなりますが、ポジティブ心理学は心理学という学問であり、かつ、科学的研究を特徴としています。また、かなり幅広いテーマを包括する分野である以上、ポジティブ心理学の資格取得にふさわしいだけの修学レベルに到達するには一定の時間がかかる、という事実があります。この事実が、セリグマンが、大学院で専門教育を行っている理由であり、民間における資格認定について、国際ポジティブ心理学会が倫理ガイドラインを制定した理由でもあります。当協会では、コース開講時より変わらず、この事実に則ったコース構成で受講生の方々に学習を進めていただいているため、短時間・短期間で、簡単に資格を発行することはしていません。

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ポジティブ心理学の創始者たち。(左)ミハイ・チクセントミハイ、(中央)マーティン・セリグマン、(右)クリストファー・ピーターソン2009年10月、ペンシルベニア大学にて、宇野撮影。当時の会合で、今日、「PERMAウェルビーイング理論」として広く知られるようになったセリグマンによる新たなウェルビーイングの構成概念に関する初期構想が発表され、チクセントミハイとの意見調整がなされました。

ポジティブ心理学の研究と応用のテーマは多岐にわたりますが、主に次の3つの柱(領域)に分類されます。各領域におけるテーマのすべてが、私たちのウェルビーイング(well-being / wellbeing 「よりよい状態」のこと。心理学では、複数の構成概念により示され、研究者により見解が異なりますが、いずれも、いわゆる単純明快な「幸福」とは区別されています)と深く関係しています。「ウェルビーイングの科学的研究の総称として最もよく知られているのがポジティブ心理学である」というのが、近年の学術論文に明記されているポジティブ心理学の定義です。

①  ポジティブな主観的経験(ポジティブ感情、幸福感、人生満足感、エンゲージメント、フロー、意味・意義/生きがいなど)
人生での全般的なポジティブな経験には、私たちがいつも幸せであることはさほど重要ではないことが研究により明らかになっています。ポジティブ心理学を「私たちが幸せに生きるための学問」と捉えるのでは本質を見誤ることになる所以です。ポジティブ心理学では、幸せになること以上のことを重視していますが、私たちのより深い心理状態を理解する有効な要素として「幸福感」を主要な一研究対象としています。今日のウェルビーイング研究/ポジティブ心理学の礎を築いた幸福研究について、ポジティブ心理学の創始以前からの研究の歴史を遡り概観します。

②  ポジティブな個人的特性(キャラクターストレングス/徳性の強み、才能、価値観、楽観性、レジリエンス、グリットなど)
ポジティブな個人的特性に分類されるテーマのほとんどが、先天的(生来的)資質と後天的(学習的・獲得的)資質の両方を備えたものです。ポジティブ心理学では、後者の資質について解明されたことを基に、資質を伸ばせるよう積極的に働きかけていきます。例えば、「キャラクターストレングス/徳性の強み」は、ただ単に診断テストの受検結果から自分の上位の強みを知るだけではなく、なぜそれらを積極的に活用(活性化)することが求められるのか、精神分析(S・フロイト)による心的装置の考え方から掘り起こして理解していきます。

③  ①と②の発展を促進する制度や実践(ポジティブ組織学、ポジティブ組織行動学、ポジティブ教育、ポジティブペアレンティングなど)
上記の①と②は主に個人を対象とする領域であり、③は、①と②の発展を促進する、つまり、①と②における個人のあり方を奨励する制度や実践を対象とする領域です。ポジティブ心理学では、個人と制度の両方への有機的なアプローチを通して、ウェルビーイングについての理解を深め、ウェルビーイングを育むことを目指します。


当コースは、次の3つの課程により構成されています。
 

Ⅰ.基礎理論課程(2022年7月~10月、全14回・84時間)
Ⅱ.応用実践課程(2022年11月~2023年3月、全12回・72時間

Ⅲ.発展総括課程(2023年4月~6月、全4回・24時間)※受講は任意


「ポジティブ心理学プラクティショナー」の資格付与のために必要な授業時数は、「Ⅰ.基礎理論課程」と「Ⅱ.応用実践課程」の受講をもって満了となります(計156
時間)。これら二つの課程の履修終了時に資格を発行いたします。
「Ⅲ.発展総括課程」については、当コースの受講生のうち、当協会の各種講座で登壇する講師を目指す方は受講必須、そうでない方は受講任意となります。いずれの場合も、追加受講料なしで受講いただけます。


今年度より、3つの課程それぞれの開始月(7月、11月、2023年4月)より受講を開始していただけることになりました。

(修了期は、いずれの開始月でも「第7期」となります。なお、来年度の第8期は、2023年4月からスタートします。第7期で、応用実践課程から開始される方は、第8期の基礎理論課程を受講いただくことになります。授業日程は、第7期の発展総括課程※と重なることはありません。)(※受講を希望される場合のみ)

また、全課程、オンライン講座となりますが、
リアルタイム型での講座となります。
ただし、お仕事やご家庭の事情により、リアルタイムでの参加ができない場合には、各課程の受講期間中、
オンデマンド型でいつでも授業動画を視聴いただけます。


受講するにあたっての心理学の知識や語学力の有無は一切問いません。

また、ポジティブ心理学に関する事前学習や事前知識も特に必要ありません。

Ⅰ.基礎理論課程(2022年7月~10月、全14回・84時間):

◆「ポジティブ心理学と個人(3つの柱のうち、①ポジティブな主観的経験 と ②ポジティブな個人的特性)」を主眼とし、ポジティブ心理学の主要研究を押さえながら、基礎理論について学習します。

◆当課程におけるテキスト教材は、ペンシルベニア大学で採用されている履修内容とレベルに準拠しています(受講生は学部2年生以上が対象、専攻は不問)。

◆心理学に初めて触れる方でも、無理なくポジティブ心理学を学び、いずれは心理学の科学を人に伝達できるようになるために、「サイエンスコミュニケーター」としての必要最低限の知識とスキルも併せて習得します。

◆具体的な研究テーマや理論をめぐり、各々対立する視点や、各議論における実証的な裏付けなどを考慮に入れながら、批判的(クリティカル)に検討していきます。

Ⅱ.応用実践課程(2022年11月~2023年3月、全12回・72時間):

◆「ポジティブ心理学とチーム・組織(3つの柱のうち、③:①ポジティブな主観的経験 と ②ポジティブな個人的特性の発展を促進する制度や実践に該当)」について学習します。

◆ポジティブ心理学を、実践の現場で積極的に活用するための視点や、具体的な手法を提供する「応用ポジティブ心理学(Applied Positive Psychology)」の世界を概観します。

◆当課程では、それぞれ専門性の高いテーマについて、当該テーマの研究に精通し、実践現場での実務経験に加え、指導経験も豊富な講師陣による指導のもとで修学します。

◆当課程で学習するテーマ(ペンシルベニア大学大学院で履修する内容に準拠しています):
・ポジティブ組織学(POS)とジョブクラフティングエクササイズ(JCE)
(JCEは、JCEの著作権元・ミシガン大学ロス・スクールオブビジネス発行のオリジナル資料の日本語版を使用)

・ポジティブ組織学(POS)とポジティブリーダーシップ

・ポジティブ組織行動学(POB)とチームレジリエンス

・VIAキャラクターストレングス/徳性の強み:VIA開発者による理論体系と最先端研究

・VIAキャラクターストレングス/徳性の強み:実践ワークショップ
(VIA実践ワークショップは、VIAの著作権元・米VIAインスティチュート発行のオリジナルテキストの日本語版を使用)

・クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー)

・ストレングスコーチング

・ポジティブ脳科学

・セルフコンパッション(個人と組織)

・マインドフルネス(注) ほか
(注:マインドフルネスは、セリグマンなど主要なポジティブ心理学者間で見解の不一致があるため、ペンシルベニア大学大学院では履修内容には含まれていません。ただ、マインドフルネス・ベースド(mindfulness-based)の手法が応用ポジティブ心理学で取り入れられているため、当協会では履修テーマの一つに加えました。マインドフルネス瞑想の伝統に根差した実践と指導で高い実績のある、禅僧で精神科医の川野泰周講師による講義は、当課程のなかでも一番人気となっています。)

Ⅲ.発展総括課程(2023年4月~6月、全4回・24時間):
ポジティブ心理学の基本的概念に基づく発展的内容を中心に、ニーズの高い現場に貢献する、豊富な知見を備えたポジティブ心理学プラクティショナー育成のための仕上げにかかります。

ポジティブ心理学の各種実践プログラムや、ポジティブ心理療法(positive psychotherapy)にも応用されている、ポジティブ心理学のなかでは最も平易で、子どもでも取り組みやすい、ポジティブ心理学の演習(「ポジティブ(心理学的)介入」)について、集中的に学習します(授業外での課題があります)。

当協会で登壇する講師を目指す受講生の皆様と相談の上、ポジティブ心理学演習に追加しての学習内容を決定します(内容によっては、授業外での課題が生じる場合があります)。

◆当課程は、他団体でポジティブ心理学を学ばれた方でも受講いただけますが、当課程のみ受講を希望される場合には、受講の可否を判定する筆記試験を行わせていただきます(2022年6月現在、合格者はまだ出ておりません)。なお、当協会では、「ポジティブ心理学プラクティショナー」の資格は、当協会でしか発行しておりません。また、同一の資格講座名であっても、学習内容は、当協会のものとは異なるように見受けられます。お問い合わせをいただいた時点で、初めて、団体名の取り違えにお気づきになるというケースが発生していますので、どうかご注意ください。

Ⅳ.ブラッシュアップ講座(全期修了生対象・年1回):

日進月歩で発展する心理学の科学においては、過去に提唱された理論が反駁され修正されたり、研究者の考えが更新され新しい知識へと刷新されたり、といったことが起きます。にもかかわらず、研究の現場と、民間の教育普及の現場とを繋ぐブリッジがないのが現状であり、両者の溝(ギャップ)は深まるばかりです。10年以上も前に反駁されたものの、いまだに「最新の科学的発見」と称され、資格講座のサイトや、書籍やネット記事で喧伝されているような研究もあります。

私たちには、限られた時間とエネルギーを、「正しい知識情報」を知るために使う権利があります(ポジティブ心理学が学問である限り、知識情報には正誤が存在します)。当コースでは、毎年度、全期修了生を対象に、ポジティブ心理学の最新動向に触れていただくことで、コースでの学びの成果をアップデートし、さらなるブラッシュアップを図っていただくための学習の機会を提供しています。

(補足:ブラッシュアップ講座とは別に、修了後に何度でもリピート受講できる「オープンクラス」制度を設けています。オープンクラスは、応用実践課程の中で、特に時間をかけて自己理解を深めたり、自己内省を伴うような学習内容を提供する授業が対象となります。)

当コースの特徴:

⌚授業時数:

日本ポジティブ心理学協会(JPPA)は、2007年に創設された国際ポジティブ心理学会(IPPA)による命を受け、正しい知識をもって、ポジティブ心理学の教育活動を行うという責務を担っています。

参照:国際ポジティブ心理学会が認知する世界の協会一覧 www.ippanetwork.org/associations 
(当協会の「JPPA」のロゴは、モバイルサイトでは上から7番目、PCサイトでは同ページ左欄の上から7番目に掲載されています。)

国際ポジティブ心理学会では、倫理委員会が設立され、ポジティブ心理学の教育と普及に関するガイドラインとして倫理綱領を定めようとする動きが始まっており、現在、第2版の試験的ガイドラインが完成しています。試験的ガイドラインでは、民間(高等教育機関以外)でのポジティブ心理学に関する社会人向けの教育プログラムで、資格付与のために推奨される標準授業時数は、「約150〜200時間前後」とされています。当コースも、この授業時数に準拠しています。(コース修了後の継続学習の時間についても配慮しています。)

📚コース構成、シラバス、テキスト教材資料:

当コースの構成(基礎理論課程と応用実践課程)は、マーティン・セリグマンが世界初で応用ポジティブ心理学の専門職学位課程を開講した、ペンシルベニア大学大学院のプログラム構成に基づいています。

当コースの基礎理論課程で使用するシラバスとテキスト教材資料の一部は、ペンシルベニア大学の学部2年生以上(専攻不問)を対象として開講されている授業で実際に使用されているものに基づいています。(各回授業での履修内容の詳細につきましては、授業初日にシラバスを配布します。)

ポジティブ心理学のなかでも、最重要テーマでありながら、具体的な学習方法と概念の理解・納得が難しいとされているのが「VIAキャラクターストレングス/徳性の強み」です。当コースでは、VIAの著作権元である米VIAインスティチュート発行のVIAワークショップテキストの邦訳版を使用して学習します。

 

また、今年度より、同テーマに関する実践家向けの本格的な手引書である『キャラクターストレングス:強みで善く生きるポジティブ心理学』(春秋社より刊行予定)を併用して学習を進めるとともに、VIA研究の世界的権威である、チューリッヒ大学心理学部教授のウィリバルド・ルフを講師に迎え、徹底学習していきます(ドイツ語が分からなくてもどうかご安心ください。宇野が通訳を務めます)。

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★刊行記念として、宇野より、邦訳書を受講生全員にプレゼントします。★

『キャラクターストレングス:強みで善く生きるポジティブ心理学』(ライアン・ニーミック著、春秋社)
(原書:Character Strengths Interventions: A Field Guide for Practitioners by Ryan M. Niemiec, Hogrefe. ※書影は原書のものです)

その他にも、海外の研究・教育機関の理解と協力を得て、現地で実際に採用されているシラバスやテキスト教材資料、指導方法に準拠した履修内容となっています。


👪講師陣と専門性:

※各課程の担当講師のプロフィールは、近日中に掲載予定です。

Ⅰ.基礎理論課程(2022年7月~10月、全14回)担当講師(五十音順)
宇野カオリ

久木田敦志

西川耕平

Ⅱ.応用実践課程(2022年11月~2023年3月・全12回)担当講師(五十音順)
宇野カオリ

川野泰周

川本芳裕

駒野宏人

西川耕平

波多江嘉之

松隈信一郎

ウィリバルド・ルフ(Willibald Ruch)

若杉忠弘

Ⅲ.発展総括課程(2023年4月~6月、全4回)担当講師

宇野カオリ

📜認定証と継続学習:

当コースの課程を修了された方には、「ポジティブ心理学プラクティショナー認定証」を発行します。
当協会の発行する認定については、取得して名刺に印刷して終わり、ではなく、自他に対して責任を持ち、ポジティブ心理学を生涯学び続けるとともに、ポジティブ心理学の実践を行っていくための「継続学習へのパスポート」とお考えいただければ幸いです。これは、ミハイ・チクセントミハイが生前に語ったように、「自分の人生や社会に対する責任感が、自らの強みを伸ばしていく力となる」ためです。

1998年の創始より20年以上の歴史を刻んだ今、ポジティブ心理学に関与する人々もかなり増えてきました。研究や実践の数が増えれば増えるほど、優れた研究や、有意義な実践について、慎重に学んでいくべき時間が増えます。ポジティブ心理学は心理学という一学問分野であり、それは科学的手法に基づいているため、本格的に学ぼうとすると、やはり一定の難しさがあり、学ぶ努力はそれなりに必要となってきます。けれども、ポジティブ心理学は、私たちの興味関心を掻き立ててやまない、面白いテーマを数多く扱っています。ポジティブ心理学元来の面白さに加え、一緒に楽しく学んでいくことで、学習効率の最大化を図っていければと願っています。

また、当コース修了後の「ブラッシュアップ講座」や「オープンクラス」を有効に活用していただくなどして、継続学習のしやすい環境を一緒に創っていければとも願っています。


Ⅰ.基礎理論課程 授業日程:

2022年

第 1 回:   7月 2 日(土)

第 2 回:   7月 3 日(日)

第 3 回:   7月23日(土)

第 4 回:   7月24日(日)

第 5 回:   8月 6 日(土)

第 6 回:   8月 7 日(日)

第 7 回:   8月27日(土)

第 8 回:   8月28日(日)

第 9 回:   9月10日(土)

第10回:   9月11日(日)

第11回: 10月 1 日(土)

第12回 :10月 2 日(日)

第13回: 10月15日(土)

第14回: 10月16日(日)
全日程授業時間:10:00~17:00
(1時間の昼食休憩と、5~10分程度の小休憩を適時挟みます)

Ⅱ.応用実践課程 授業日程:

2022年

第 1 回: 11月12日(土)

第 2 回: 11月13日(日)

第 3 回: 12月17日(土)

第 4 回: 12月18日(日)

2023年

第 5 回:   1月21日(土)

第 6 回:   1月22日(日)

第 7 回:   2月 4 日(土)

第 8 回:   2月 5 日(日)

第 9 回:   2月25日(土)

第10回:   2月26日(日)

第11回:   3月18日(土)

第12回:   3月19日(日)

全日程授業時間:10:00~17:00(1時間の昼食休憩と、5~10分程度の小休憩を適時挟みます)

Ⅲ.発展総括課程 授業日程:

2023年4月~6月(全4回)

授業日程につきましては、受講生の皆様の希望をお伺いし、調整の上、決定させていただきます。

受講対象者:

✔ ポジティブ心理学のあらゆる研究や実践を、グローバルスタンダードで、かつ多角度的に学びたい方
(世界では、数多くのポジティブ心理学研究者や実務家が活躍しており、ポジティブ心理学に対する捉え方もそれぞれ異なります。当協会では、ポジティブ心理学の創始および分野の形成に貢献したマーティン・セリグマンをはじめ、ミハイ・チクセントミハイ、クリストファー・ピーターソン、エド・ディーナー博士らによる考え方に沿ったポジティブ心理学を修学していただけます。)

✔ ポジティブ心理学を基礎理論から応用実践まで体系的に、かつオールラウンドに学びたい方

✔ ポジティブ心理学をご自身の人生やキャリアに活かしたい方

✔ 学びの熱意や向学心が高く、修了後もポジティブ心理学に必要な継続学習の努力を厭わない方(つまり、とにかくポジティブ心理学が心底好きな人)

✔ ご自身で、また当協会の認定講師として、ポジティブ心理学の教育活動に関わりたい方

✔ 今までポジティブ心理学に触れたことのある方で、疑問や問題意識を持っている方

✔ ポジティブ心理学やポジティブ組織開発のラーニングコミュニティ参画に興味のある方
(有志によるラーニングコミュニティでは、各現場で実際にポジティブ心理学を導入してみてのアクションリサーチを随時行っています。修了生の方々との交流も奨励しています。)

✔ ポジティブ心理学の未来をともに築きたいと願ってくださる方

お申し込み方法:

・お申し込みフォームに必要事項をご入力の上、送信いただけますようお願いします。

・受講の開始を希望される時期についてお選びください。その際、下記の点にご留意いただけますようお願いします。

〇 今すぐ(第7期の基礎理論課程の途中から)受講を希望:7月の初回授業からの録画の視聴が可能です。ご質問等は、該当回の担当講師がメールや補講(オンライン)の機会を設けてお受けいたします。また、ご希望に応じて、録画の視聴に加え、来期(第8期)に、同様の内容を扱う授業をリアルタイムで受講していただくことも可能です(追加受講料は不要です)。

〇 11月(第7期の応用実践課程)から受講を希望:11月10日(木)までにお申し込みください。

〇 翌4月(第7期の発展総括課程)から受講を希望:他団体でポジティブ心理学を学ばれた方で、当課程のみ受講を希望される場合には、受講の可否を判定する筆記試験を行わせていただきます。
〇 翌4月(第8期の基礎理論課程)から受講を希望:当お申し込みフォームは第7期用となっておりますが、例年、早期に、来期の受講お申し込みをしてくださる方々がいらっしゃいます。年内にお申し込みをいただいた場合には、来期の授業日程についてご希望をお伺いすることができます(事務局よりご連絡を差し上げます)。

・分割でのお振り込みは、2回払と4回払が可能です。ご希望の方はお申し込みフォームにてその旨ご指定ください。なお、受講途中でのお支払い方法の変更も承っております。

​・受講料のお振り込み方法は、お申し込みフォーム送信後にお送りする自動返信メールに記載されております。

・受講料のお振り込みをもちましてお申し込み完了となります。お申し込みフォームの送信だけではお申し込み手続きは完了しておりませんのでご注意ください。

・お申し込み期限は、各課程の開始2日前または3日前までとなります。※ご事情によっては、課程開始後でもお申し込みを受け付けます。当協会事務局(member@jppanetwork.org)にご相談ください。

・お申し込みフォームを送信後、自動返信メールが届かないという場合には、フォーム送受信時のシステム障害が考えられますので、お手数ですが、当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。

・お申し込みフォームのご入力の際にご不明な点などありましたら、こちらもお手数ですが、当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。

コース受講料:720,000円(税込・会員登録費・資格認定料込)

​・日本ポジティブ心理学協会によるポジティブ心理学プラクティショナー資格認定をご希望の方は、事前に当協会の年間会員登録が必要となりますが、上記のコース受講料は今年度の年間会員登録費10,000円(税込)を含んでおります。会員登録のお手続き方法につきましては、別途、ご案内させていただきます。

コース受講料に含まれるもの:

<コース受講中>

・年間会員登録費10,000円(税込)(公開ウェビナーへの無料参加や、他講座への割引制度もあります)
※ポジティブ心理学プラクティショナー資格認定をご希望の方は、事前に当協会の会員登録が必要となりますが、コース受講料は会員登録費を含んでおります。会員登録のお手続き方法につきましては、別途、ご案内させていただきます。

<コース修了後>

・翌年度のブラッシュアップ講座への無料参加(当該年度の有効会員であることが必要です。2年目以降は、割引での参加が可能です。)

・翌年度以降のオープンクラスの無料聴講(リピート受講)(当該年度の有効会員であることが必要です。)

お申し込み完了後のキャンセル:

・開講1週間前までに受講をキャンセルされる場合は、理由の如何を問わず、受講料をお返しいたします。当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。

・受講料の返金時の事務手数料として、1,000円(振込手数料を含みます)をお申し込み者様のご負担とさせていただきます。

・開講まで1週間をきってのキャンセルはお受けいたしかねます。来期以降の振替受講をご検討いただけますようお願いします。

緊急事態により授業が中止または延期となる場合:

通信回線に突発的な障害が発生するなどして、円滑なオンライン授業の実施が不可能と判断される場合や、自然災害や講師の急病などやむを得ない緊急事態が発生した場合には、授業を延期・振替とさせていただきます。授業開始時刻までに当協会事務局よりメールまたはお電話にてご連絡差し上げます。振替日程につきましては、受講生の皆様のご都合を確認させていただいた上で、講師と調整の上、決定させていただきます。

その他の諸注意事項:

・オンライン授業を同時録画することにより、授業終了後、授業動画のオンデマンド視聴による学習が可能となったことから、資格認定のための学習時間数に影響する出席回数に関する規定は、2020年度(第5期)をもちまして撤廃しました。

・上記の授業日程で出席の都合がつかないという受講生の方には、各課程の受講期間中、授業動画をオンデマンドで何度でも自由にご視聴いただけます。また、欠席時の授業内容についてご質問がありましたら、都度、担当講師がフォローさせていただきます。

・お仕事やご家庭などの諸事情により、授業動画のオンデマンド視聴を含む学習の継続が不可能となった場合には、当コースの来期以降の振替受講制度を追加受講料なしでご案内いたします。詳細につきましては、当協会事務局(member@jppanetwork.org)にご相談ください。

※基本的に、資格取得にもまして大切なのは、「自分にとって身になることが学べたかどうか」という点だと思われます。そのため、欠席される場合には、授業動画の視聴であっても、来期以降の振替受講であっても、受講生ご本人にとって大切な「学ぶ経験」が損なわれぬよう最大限配慮させていただきます。

©一般社団法人日本ポジティブ心理学協会

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