《現在開講中》
第1弾:ポジティブ・チェンジエージェント育成シリーズ
実践から学ぶ!ポジティブ組織開発 基礎コース
当コースの開講にあたって
「ポジティブ組織開発」が掲げる使命の一つは、人々の中にある最高のものを引き出し、高いパフォーマンスを育む組織を構築するためにリーダーにインスピレーションを与え、実際にそのような組織を実現可能にすることです。
ポジティブ組織開発の担い手である私たちは、ポジティブな組織の創造と、ポジティブな組織を可能にする人々の人間的成長のための触媒(チェンジエージェント)となることが期待されます。
当コースの学習目標
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組織の力を向上させるポジティブ組織開発の理論と有効性について理解し、自社組織への活用に関して具体的で実現可能なイメージを持つことができるようになる。
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ポジティブ組織学やポジティブ組織行動学で解明されている「組織に関する科学」を学び、学識を実践に活かせるようになる。
なぜポジティブ組織開発なのか
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問題を解決するだけでは組織は成長しません。よりよい活動の先に、より高い成果が生まれます。よりよい活動とはすなわち、ポジティブな方向性を目指す活動であり、それは人々が高いポジティビティ(positivity)をもって日々を過ごすことでもあります。この考え方は、働き方改革や、新しい市場機会の開発が期待されている現代の日本の企業組織にこそ必要な考え方ですが、なかなか期待される活動が実現していない、というのが現状です。
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マネジメントの世界における問題解決と言えば、「問題の原因を見つけて、それを取り除く」という考え方が依然として大勢を占めています。当然ながら、そのようなアプローチが必要とされる局面もありますが、「あるべき姿」が大きく変化しようとしている今日、私たちは「あるべき姿」そのものを再考し、まだ見ぬ新しい「あるべき姿」に向かって力を結集していくことが求められています。
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日本ではまだ本格的に紹介されるに至っていませんが、米国で発祥した「ポジティブ組織学(POS: Positive Organizational Scholarship)」や「ポジティブ組織行動学(POB: Positive Organizational Behavior)による考え方や方法論により、いわゆる従来の生産性や効率性を支えてきた考え方や働き方では未来は創造できないという認識が高まっています。
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「実践から学ぶ!ポジティブ組織開発 基礎コース」は、「問題の原因を見つけて、それを取り除く」という旧態依然とした思考法とは異なるパラダイムを提供するポジティブ組織学やポジティブ組織行動学のフレームワークについて学んでいきます。
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具体的には、組織開発の支援・実践に必要となる「スキル」を学ぶことを通して、学問的なフレームワークについて理解を深めていきます。組織開発とは、集団という「人と人との関係の間」に起きているプロセスに働きかける技術です。そのために必要なプロセスに対する理解およびポジティブなチームづくりのための問題解決のアプローチ方法やツールを同時に学習することができます。
「実践から学ぶ!ポジティブ組織開発 基礎コース」3つの特徴
1.ポジティブ組織開発の研究成果と共に、理論や方法論について習得できる
ポジティブ組織開発は、2001年に米国のミシガン大学で開催された「ポジティブ組織学(POS)カンファレンス」がその始まりと言われています。以来、「ポジティブ」という概念と組織論とはどのような関係性にあるのかという研究が進んでいます。日本でこの分野にいち早く着目し、世界中のポジティブ組織開発の研究と実践について研鑽を深めてきたのが、甲南大学の西川耕平教授です。当コースでは、全5日間を通して、西川教授を主任講師として学んでいきます。ポジティブ組織開発の歴史・理論・方法論について習得することができます。
2.数多くの組織開発の実践事例から学習することができる(ケーススタディ)
組織開発は、つまるところ、個々の企業や組織の実態に応じた展開が必要となる活動です。そのためには、実践事例と、実践の中で培った実践知が求められます。具体的な事例や、個別企業での展開に関するノウハウについては、永年の豊富な組織開発コンサルティングの経験を有する、JoyBizコンサルティング株式会社取締役会長の波多江嘉之氏を主任講師として習得していきます。事例研究(ケーススタディ)では、ポジティブ組織開発の実践として、西川教授と波多江氏による共同研究を経て発表された「九州旅客鉄道:JR九州サービス文化の醸成」を題材にした研究などを含め、事例から学ぶ場を設けます。
3.参加者の個別課題について討議する場を通して、自らの課題と向き合うことができる
当コースでは、理論や方法論について、一方方向で教授する講義形式ではなく、参加者の方々と個別具体的な課題についてインタラクティブに討議する場を積極的に設けていきます。質疑応答や対話を通して、お互いの実践知を持ち寄りながら、様々な視点からアイデアやヒントが生まれる場を大切にしていきます。また、ポジティブ組織開発について、国内外の研究者や実務家を客員講師にお迎えして学ぶ機会も設けていきます。
実施日程
全5回・毎回10:00~16:00
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1回目:2019年12月14日(土曜)
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2回目:2020年1月11日(土曜)
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3回目:2020年1月25日(土曜)
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4回目:2020年2月15日(土曜)
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5回目:2020年2月29日(土曜)
5回の主な内容
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第1回:ポジティブ組織開発の始まりからこれまでの歴史を踏まえ、ポジティブ組織開発が経営や組織活動に対してどのように貢献するものなのかについて概観します。
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第2回:特定企業のケース(例:JR九州におけるサービス文化の醸成など)を通して、ポジティブ組織開発の実践について学習します。
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第3回:ポジティブ組織開発に有用な社会的技法(診断、対話、チームづくり、トレーニングなど)について理解を深めます。
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第4回:ポジティブ組織開発を実践する方法の一つして、チームのレジリエンス(※)を高める働きかけについて習得します。(※チームや組織向けに特化した、エビデンスに基づくレジリエンス専門のトレーニング講座については、来年度以降の開講に向けて、現在準備中です。)
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第5回:組織開発の実践について、エントリーから実施に至るまでにどのようなことに気を付けて計画していく必要があるかを押さえます。
受講料(消費税別途)
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5回通し ¥90,000(テキスト代を含む。税別 ※10月以前のお申込みでも10月以降の税率が適用されます)
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1回ごとに参加する場合 1回当たり ¥20,000(テキスト代を含む。税別 ※同上)
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JPPA会員には、5回通しならびに1回ごとの参加共に10%の割引が適用されます。
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企業で複数名参加される場合は、2名様から10%の割引が適用されます。
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当講座開講後、途中からの参加も可能です。ご希望の方は定員の空きがあるかどうか、下記の事務局までお問い合わせください。
【キャンセルについて】
開講後のキャンセルはお受けいたしかねます。諸事情によりご欠席される場合、講座のテキストは配布いたします。また、講座の録音音声も補助として共有予定ですが、音質などが不明瞭な場合に補償出来かねることをご了承ください。
以上、どうぞご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。
お問い合わせ先
一般社団法人日本ポジティブ心理学協会事務局 member@jppanetwork.org
会場
株式会社日立アカデミー 東京研修センター
〒140-0013 東京都品川区南大井6丁目26番3号 大森ベルポートD館
https://www.hitachi-ac.co.jp/company/profil/bureau/tk/index.html
主任講師
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西川 耕平 甲南大学 教授、OD Association in Japan(ODAJ)代表理事
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波多江 嘉之 JoyBizコンサルティング株式会社 取締役会長
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講師補佐:石橋 良造、松井 睦子、宮田 茂彦、大井 一雄(ポジティブ組織開発研究会)
募集人員
20名
《ポジティブ・チェンジエージェント育成シリーズ 今後の予定》
「ポジティブ・チェンジエージェント育成シリーズ」とは、ポジティブ組織開発を担う人たちの育成を目的とし、今後、定期的かつ継続的に開講していく一連の講座のことを指します。
「実践から学ぶ!ポジティブ組織開発 基礎コース」(第1期:2019年12月~2020年2月)は、そのような取り組みの第1弾として実施するものです。当コースに引き続き、ポジティブ組織開発を実践する「チェンジエージェント」としてのスキルを開発する講座を開講する予定です。
また、ポジティブ組織開発を実施する際に必要なプランニングや組織への働きかけを支援するコンサルティングも随時実施していきます。
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ポジティブ・チェンジエージェント育成シリーズ II
・ポジティブ・チェンジエージェント育成トレーニング(ポジティブ組織開発 応用コース)
・第1期は2020年4月以降に開講予定です。
・基礎コースを受講していなくても受講可能です。
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ポジティブ・チェンジエージェント育成シリーズ III
・個別での実践コンサルティングを実施します。
・ご要望次第では、時期に関係なく、随時、個別でのご相談を承ります。
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