JPPA 日本ポジティブ心理学協会
2022年度 第7期 ポジティブ心理学プラクティショナー
養成・認定コース(全課程オンライン講座)のご案内
今期より、年度の途中からでも受講をスタートしていただけるようになりました。
《お申し込み受付開始》
JPPA 日本ポジティブ心理学協会
2022年度 第7期 ポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コース
2022年7月~2023年6月(全30回・総計180時間*・全課程オンライン講座)
今期より、年度の途中からでも受講をスタートしていただけるようになりました。
(*資格認定は、156時間の受講を修了された時点で可能となります。詳しくは下記をご覧ください。)
ポジティブ心理学とは:
「あなたはどのような人生を送りたいですか?」
国際的に著名なウェルビーイング研究者である大石繁宏博士らによる最新の研究データでは、この質問に対して、世界中の国々の約5割から7割の人たちが「幸せな人生を送りたい」と回答したことが示されています。
このデータからは同時に、幸せを犠牲にしてでも、幸せな生き方以外の人生のあり方を望む人たちが3割から5割ほど存在し、世界人口を掛け合わせると、それは決して少なくはない人数であることも明らかにされています。
世界中のあらゆる人々の、多様性に満ちた生き方について考えるとき、そこに「生きるに値する、よい(良い、善い)人生とは何か?」という、人間存在の抱える根源的なテーマが浮彫になってきます。この「生きるに値する、よい人生とは何か?」というテーマについて、正面から研究しているのがポジティブ心理学(Positive Psychology)という分野です。
ポジティブ心理学では、「生きるに値する、よい人生」について探究するにあたり、私たちの日常感覚の延長で、単純明快な形で扱われがちな「幸福」(「幸せへの近道」「幸せな人には〇つの特徴がある」など)を超えた、より多角的・多層的な視点から科学的考察を行うウェルビーイング(Well-Being / Wellbeing)という構成概念に着目しています。
ウェルビーイング研究は、現在、全世界的に日進月歩で進められています。「ウェルビーイングの科学的研究の総称として最もよく知られているのがポジティブ心理学である」とは、1997-98年度にアメリカ心理学会会長を務め、会長宣言のなかでポジティブ心理学の創始を明言した、マーティン・セリグマン博士による定義です。
ポジティブ心理学はまた、数多くの誤解が伴う分野でもあります。ポジティブ心理学の国際学会では、「ポジティブ心理学への批判」というセッションが立ち、分野をめぐるあらゆる誤解に対して、ポジティブ心理学者らが意見を述べるというシーンも見られます。
根強い誤解の代表例の一つは、「ポジティブ心理学は、私たちが幸せに生きることについて、科学的な研究を行う学問」というものです。
セリグマン博士がポジティブ心理学を創始する20年ほど前より、やがてポジティブ心理学の礎を築くことになる幸福研究が始まりました。それは、心理学を専攻する一人の大学院生が、幸福というものを研究対象とすることに興味を持ったことに端を発しています。後に、幸福研究のパイオニアと称され(「幸福博士(ドクターハピネス)」の愛称も)、幸福研究で多大な業績を遺すことになる故エド・ディーナー博士です。今という時代から考えると想像もつかないことですが、当時は、大学院の指導教官に、正気かどうか疑われるほど、幸福を研究の対象とするなどという考えは異端も異端だったそうです。
ポジティブ心理学の創始直後、幸福研究に関しては新参者であったセリグマン博士に、ディーナー博士が「無私の精神で」(セリグマン博士の言)手ほどきをする形で、幸福研究はポジティブ心理学の礎を成す重要な研究の一つになりました。しかし、幸福研究が改めて、ポジティブ心理学研究として社会的に新たな認知を得ることになった結果、幸福研究は期せずして、幸福を単純明快な形で扱う「幸福学(Happiology)」を誘発しました。
学問という体裁で「幸せになること」を強調する幸福学は、2005年頃からアメリカのメディアを中心に旋風を巻き起こしました。幸福学の担い手たちによる自己啓発系の関連書籍もベストセラーとなり、大衆に広く受け入れられました。今日現在に至るまで、幸福学をポジティブ心理学と同一視する人が非常に多いのは、その影響の甚大さを物語るものです。
ディーナー博士と同様に、画期的な幸福研究で著名であった幾人かの学者は、こうした幸福学の動きに公然と嫌悪感を顕わにし、セリグマン博士による説得も空しく、ポジティブ心理学から去っていきました。
セリグマン博士とともにポジティブ心理学を形成した故クリストファー・ピーターソン博士は、幸福学の旋風が吹き荒れるなか、自らの愛する分野の未来への憂慮を深めながら、「ポジティブ心理学は、幸福学の範ちゅうを超えたものだ」と自著(原書は2006年刊、翻訳書は『ポジティブ心理学入門』2010年刊、春秋社)に綴りました。
セリグマン博士に至っては、「私は幸福が大嫌いだ」と自著で露骨な言葉を吐くことを厭わず、分野の舵を大きく切り直すことに踏み切りました(原書は2011年刊、翻訳書は『ポジティブ心理学の挑戦』2014年刊、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
しかし、セリグマン・ピーターソン両博士の言葉は、いずれも概念のレベルにとどまるものであったことから、人々の意識に上るまでに相当の年月を要しました。両博士がいかにポジティブ心理学の重鎮だとはいえ、自分たちの実益として「幸せになること」を求めて、ポジティブ心理学のファンになった人たちからすると、両博士の言葉は何の得にもならず、(皮肉にも)誰も幸せにならない、いわばただの「机上の空論」に過ぎませんでした。
大石博士らによる最新の科学的データは、ポジティブ心理学が本来、何を研究対象とし、何を目指す学問なのかを考え直す、良いきっかけを与えてくれるかもしれません。ポジティブ心理学が、従来の心理学が研究対象の中心としてこなかった人々…心の病が顕著ではなく、高度なウェルビーイングを目指せる人々、あるいは既にそのような状態にある人々…に焦点を当て続ける分野である限り、幸せな生き方を強調するばかりで、幸せになることを目的とする以外の多様な生き方を望む人々を蔑ろにするようなことはあり得ないのです。
(以上、VOOX「ポジティブ心理学~ウェルビーイングの科学」https://www.voox.me/speaker/kaori-uno より一部引用)
ポジティブ心理学が対象とする人口(Grant, 2009; 宇野, 2011)
ポジティブ心理学の研究と応用のテーマは多岐にわたりますが、主に次の3つの柱(領域)に分類されます。各領域におけるテーマのすべてが、私たちのウェルビーイングと深く関係しています。
① ポジティブな主観的経験(ポジティブ感情、幸福感、人生満足感、エンゲージメント、フロー、意味・意義/生きがいなど)
人生での全般的なポジティブな経験には、自分がいつも幸せであることはさほど重要ではないことが研究により明らかになっています。ポジティブ心理学では、幸せになること以上のことを重視していますが、私たちのより深い心理状態を理解する有効な要素として「幸福感」を主要な一研究対象としています。ポジティブ心理学の礎を築いた幸福研究についても、ポジティブ心理学の創始以前の研究の歴史を遡り概観します。
② ポジティブな個人的特性(キャラクターストレングス/徳性の強み、才能、価値観、楽観性、レジリエンス、グリットなど)
ポジティブな個人的特性に分類されるテーマのほとんどが、先天的(生来的)資質と後天的(学習的・獲得的)資質の両方を備えたものです。ポジティブ心理学では、後者の資質について解明されたことを基に、資質を伸ばせるよう積極的に働きかけていきます。例えば、「キャラクターストレングス/徳性の強み」は、ただ単に診断テストの受検結果から自分の上位の強みを知るだけではなく、なぜそれらを積極的に活用(活性化)することが求められるのか、精神分析(S・フロイト)における考え方から掘り起こして理解していきます。
③ ①と②の発展を促進する制度や実践(ポジティブ組織学、ポジティブ組織行動学、ポジティブ教育、ポジティブペアレンティングなど)
上記の①と②は主に個人を対象とする領域であり、③は、①と②の発展を促進する、つまり、①と②における個人のあり方を奨励する制度や実践を対象とする領域です。ポジティブ心理学では、個人と制度の両方への有機的なアプローチを通して、ウェルビーイングについての理解を深め、ウェルビーイングを育むことを目指します。
当協会のポジティブ心理学プラクティショナー養成・認定コースとは:
当コースは、次の3つの課程により構成されています。
Ⅰ.基礎理論課程(2022年7月~10月、全14回)
Ⅱ.応用実践課程(2022年11月~2023年3月・全12回)
Ⅲ.発展総括課程(2023年4月~6月、全4回)※受講は任意
「ポジティブ心理学プラクティショナー」の資格付与のために必要な授業時数は、「Ⅰ.基礎理論課程」と「Ⅱ.応用実践課程」の受講をもって満了となりますので、これら二つの課程の履修終了時に資格を発行いたします。
「Ⅲ.発展総括課程」については、当コースの受講生のうち、当協会の各種講座で登壇する講師を目指す方は受講必須、そうでない方は受講任意となります。いずれの場合も、追加受講料なしで受講いただけます。
今年度より、3つの課程それぞれのスタート月(7月、11月、2023年4月)より受講をスタートし、1年間の履修を行っていただけることになりました。(修了期は、便宜上、全てのスタート月で「第7期」となります。)
当コースの学習目標としては、次の4つの項目を掲げ、3つの課程を通して各項目のトレーニングを行っていきます。
🎓️知識:ポジティブ心理学における主要な理論、実証的な知見、および方法論に関する知識を修得する。
🧠経験:ポジティブ心理学の演習(「ポジティブ(心理学的)介入」)を通して得られる経験を体得する。
🥎練習:書く、話す、聴くという行為を通して、ポジティブ心理学特有のレトリックを身につける。
🌲探究:ポジティブ心理学を通して、自分自身の強みや、興味関心、価値観などについて探究を深める。
(米ペンシルベニア大学「Positive Psychology」コースシラバスより引用、訳出。)
Ⅰ.基礎理論課程(2022年7月~10月、全14回):
◆「ポジティブ心理学と個人(3つの柱のうち、①ポジティブな主観的経験 と ②ポジティブな個人的特性)」を主眼とし、ポジティブ心理学の主要研究を押さえながら、基礎理論について学習します。
◆当課程におけるテキスト教材は、ポジティブ心理学の学位プログラムを世界に先駆けて設立した、米ペンシルベニア大学で採用されている履修内容と水準に準拠しています(履修者は学部2年生以上対象、専攻不問)。
◆心理学に初めて触れる方でも、無理なくポジティブ心理学を学び、いずれは心理学の科学を人に伝達できるようになるために、「サイエンスコミュニケーター」としての必要最低限の知識とスキルも併せて習得します。
◆具体的な研究テーマや理論をめぐり、各々対立する視点や、各議論における実証的な裏付けなどを考慮に入れながら、批判的(クリティカル)に検討していきます。
💭研究テーマに関する批判的検討の一例:「成功」と「幸福」の関係
(「ポジティブ心理学の科学的研究」として、自己啓発書での紹介を通して一躍有名になった、「成功するから幸せになるのではなく、幸せだから成功する」は果たして本当か?)
・研究の背景
・本研究による概念の定義(「成功」「幸福」をどう定義するか?)
・原論文から研究を正しく理解する(※原論文は、日本語訳したものを使用します)
・自己啓発書における内容と、原論文の内容との違い
・自己啓発書の内容に対するポジティブ心理学者らの反応
・最新の研究による発見(「幸福は必ずしも成功を導かない」)と今後の研究課題
💭理論に関する批判的検討の一例:マーティン・セリグマン博士のPERMAウェルビーイング理論
(幸福研究のパイオニアである故エド・ディーナー博士による「主観的ウェルビーイング理論」に比して、ウェルビーイングを高めるための介入に効果的であるとして提唱した新理論)
・理論の成り立ちの経緯(PEMからPRMA、そしてPERMAへ)
・理論の根拠(第三者検証に基づく)
・PERMA理論に対する反論とその根拠(第三者検証に基づく)
・PERMA関連の質問紙の検討
・PERMA理論に基づく実践例と、それ以外のウェルビーイング理論に基づく実践例
・PERMA理論の限界(セリグマン自身による最新の批判的考察)
重要な研究テーマや理論には、ほぼ全て、上記のような批判的な検討が成り立つだけの題材が出揃っています。基礎理論課程では、各研究テーマや理論の批判的吟味に加え、関係するポジティブ心理学らの「生の声」の紹介を交えながら、各研究テーマや理論について理解を深めていきます。
Ⅱ.応用実践課程(2022年11月~2023年3月・全12回):
◆「ポジティブ心理学とチーム・組織(3つの柱のうち、③:①ポジティブな主観的経験 と ②ポジティブな個人的特性の発展を促進する制度や実践に該当)」について学習します。
◆ポジティブ心理学の基礎理論を、実践の現場に積極的に活用するための視点や具体的手法を提供する「応用ポジティブ心理学(Applied Positive Psychology)」の世界を概観します。
◆当課程では、それぞれ専門性の高い応用分野について、当該分野の研究に精通し、実践現場での実務経験に加え指導経験も豊富な講師陣による指導のもとで修学します。
◆当課程で学習するテーマ:
・ポジティブ組織学(POS)とジョブクラフティングエクササイズ
(ミシガン大学ロス・スクールオブビジネス ポジティブ組織学センター提供の資料を使用)
・ポジティブ組織行動学(POB)とチームレジリエンス
・ポジティブリーダーシップ
・VIAキャラクターストレングス/徳性の強み
(VIAの著作権元、米VIAインスティチュート発行のVIAワークショップテキスト日本語版を使用)
・クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー)
・ストレングスコーチング
・ポジティブ脳科学
・セルフコンパッション(個人と組織)
・マインドフルネス ほか
Ⅲ.発展総括課程(2023年4月~6月、全4回):
◆ポジティブ心理学の基本的概念に基づく発展的内容を中心に、ニーズの高い現場に貢献する、豊富な知見を備えたポジティブ心理学プラクティショナー育成のための仕上げにかかります。
◆ポジティブ心理学の各種実践プログラムや、ポジティブ心理療法(positive psychotherapy)にも応用されているポジティブ心理学の演習(「ポジティブ(心理学的)介入」)について、集中的に学習します(授業外での課題があります)。
◆当協会で登壇する講師を目指す受講生の皆様と相談の上、ポジティブ心理学演習に追加しての学習内容を決定します(内容によっては、授業外での課題が生じる場合があります)。
Ⅳ.ブラッシュアップ講座(全期修了生対象・年1回):
日進月歩で発展する心理学の科学においては、過去に提唱された理論が反駁され修正されたり、研究者の考えが更新され新しい知識へと刷新されたり、といったことが起きます。にもかかわらず、研究の現場と、民間の教育普及の現場とを繋ぐブリッジがないのが現状であり、両者の溝(ギャップ)は深まるばかりです。10年以上も前に反駁されたものの、いまだに「最新の科学的発見」と称され、書籍やネット記事で喧伝されているような研究もあります。
👀 一例:ポジティビティ比(ロサダ比)
2005年に発表された論文で、「ポジティブ感情:ネガティブ感情≒3:1」の状態のときに、個人を中心とする活動において個人が最適に機能する、とされました。しかし、それから10年も経たないうちに、別の研究者らによる検証で、比率の誤りが指摘されたため、当初の論文を発表した代表研究者による謝罪論文が発表されました。
私たちには、限られた時間とエネルギーを、「正しいこと」を知るために使う権利があります。当コースでは、毎年度、全期修了生を対象に、ポジティブ心理学の最新動向に触れていただくことで、コースでの学びの成果をアップデートし、さらなるブラッシュアップを図っていただくための学習の機会を提供しています。
(補足:ブラッシュアップ講座とは別に、修了後に何度でもリピート受講できる「オープンクラス」制度を設けています。オープンクラスは、応用実践課程の中で、特に時間をかけて自己理解を深めたり、自己内省を伴うような学習内容を提供する授業が対象となります。)
当コースの特徴:
⌚授業時数:
日本ポジティブ心理学協会(JPPA)は、2007年に創設された国際ポジティブ心理学会(IPPA)のガイドラインに準拠し、科学的根拠に基づく知識をもって、ポジティブ心理学の教育活動を行うという責務を担っています。
参照:国際ポジティブ心理学会の認める世界の協会一覧 www.ippanetwork.org/associations
(JPPAのロゴは、モバイルサイトでは上から7番目、PCサイトでは同ページ左欄の上から7番目に掲載されています。)
国際ポジティブ心理学会では、倫理委員会が設立され、ポジティブ心理学の教育と普及に関するガイドラインとして倫理綱領を定めようとする動きが始まっており、現在、初版の草稿が完成しています。暫定的なガイドラインでは、高等教育機関以外でのポジティブ心理学に関する社会人向けの教育プログラムで、資格付与のために推奨される標準授業時数は、「約150〜200時間前後」とされています。当コースも、この授業時数に準拠しています。(コース修了後の継続学習の時間についても配慮しています。)
📚コース構成、シラバス、テキスト教材資料:
当コースの構成(基礎理論課程と応用実践課程)は、ポジティブ心理学発祥の地であり、世界初のポジティブ心理学の学位プログラムを開講した、米ペンシルベニア大学大学院応用ポジティブ心理学修士課程のプログラム構成に基づいています。
当コースの基礎理論課程で使用するシラバスとテキスト教材資料は、ペンシルベニア大学の学部2年生以上(専攻不問)を対象として開講されている授業で実際に使用されているものに基づいています。
「VIAキャラクターストレングス/徳性の強み」については、VIAの著作権元である米VIAインスティチュート発行のVIAワークショップテキストの邦訳版を使用しています。
その他にも、海外の研究・教育機関の理解と協力を得て、現地で実際に採用されているシラバスやテキスト教材資料、指導方法に準拠した履修内容となっています。
👪講師陣と専門性:
※各課程の担当講師のプロフィールは、順次掲載予定です。
Ⅰ.基礎理論課程(2022年7月~10月、全14回)
担当講師(五十音順):宇野カオリ、久木田敦志、西川耕平
Ⅱ.応用実践課程(2022年11月~2023年3月・全12回)
担当講師(五十音順):宇野カオリ、川野泰周、川本芳裕、駒野宏人、西川耕平、波多江嘉之、松隈信一郎、ウィリバルド・ルフ(Willibald Ruch)、若杉忠弘
Ⅲ.発展総括課程(2023年4月~6月、全4回)
担当講師:宇野カオリ
📜認定証と継続学習:
当コースの課程を修了された方には、「ポジティブ心理学プラクティショナー認定証」を発行します。
当協会の発行する認定については、取得して名刺に印刷して終わり、ではなく、自他に対して責任を持ち、ポジティブ心理学を生涯学び続けるとともに、ポジティブ心理学の実践を行っていくための「継続学習へのパスポート」とお考えいただければ幸いです。これは、フロー理論やクリエイティビティ研究で著名な、故ミハイ・チクセントミハイ博士が語ったように、「自分の人生や社会に対する責任感が、自らの強みを伸ばしていく力となる」ためです。
1998年の創始より20年以上の歴史を刻んだ今、ポジティブ心理学に関与する人々もかなり増えてきました。研究や実践の数が増えれば増えるほど、優れた研究や、有意義な実践について、慎重に学んでいくべき時間が増えます。ポジティブ心理学は心理学という一学問分野であり、それは科学的手法に基づいているため、本格的に学ぼうとすると、やはり一定の難しさがあり、学ぶ努力はそれなりに必要となってきます。けれども、ポジティブ心理学は、私たちの興味関心を掻き立ててやまない、面白いテーマを数多く扱っています。ポジティブ心理学元来の面白さに加え、一緒に楽しく学んでいくことで、学習効率の最大化を図っていければと願っています。
また、当コース修了後の「ブラッシュアップ講座」や「オープンクラス」を有効に活用していただくなどして、継続学習のしやすい環境を一緒に創っていければとも願っています。
Ⅰ.基礎理論課程 授業日程:
2022年
第 1 回: 7月 2 日(土)
第 2 回: 7月 3 日(日)
第 3 回: 7月23日(土)
第 4 回: 7月24日(日)
第 5 回: 8月 6 日(土)
第 6 回: 8月 7 日(日)
第 7 回: 8月27日(土)
第 8 回: 8月28日(日)
第 9 回: 9月10日(土)
第10回: 9月11日(日)
第11回: 10月 1 日(土)
第12回 :10月 2 日(日)
第13回: 10月15日(土)
第14回: 10月16日(日)
土・日曜共10:00~17:00(毎回、1時間の昼食休憩と、5~10分程度の小休憩を適時挟みます)
Ⅱ.応用実践課程 授業日程:
2022年
第 1 回: 11月12日(土)
第 2 回: 11月13日(日)
第 3 回: 12月17日(土)
第 4 回: 12月18日(日)
2023年
第 5 回: 1月21日(土)
第 6 回: 1月22日(日)
第 7 回: 2月 4 日(土)
第 8 回: 2月 5 日(日)
第 9 回: 2月25日(土)
第10回: 2月26日(日)
第11回: 3月18日(土)
第12回: 3月19日(日)
土・日曜共10:00~17:00(毎回、1時間の昼食休憩と、5~10分程度の小休憩を適時挟みます)
※発展総括課程(2023年4月~6月、全4回)の授業日程につきましては、受講生の希望をお伺いし、調整の上、決定させていただきます。
※各回の履修内容の詳細につきましては、授業初日にシラバスを配布します。
※受講に向けての事前学習は必要ありません。
受講対象者:
✔ ポジティブ心理学のあらゆる研究や実践を、グローバルスタンダードで、かつ多角度的に学びたい方
(世界では、数多くのポジティブ心理学研究者や実務家が活躍しており、ポジティブ心理学に対する捉え方もそれぞれ異なります。当協会では、ポジティブ心理学の創始および分野の形成に貢献したマーティン・セリグマン博士をはじめ、ミハイ・チクセントミハイ博士、クリストファー・ピーターソン博士、エド・ディーナー博士らによる考え方に沿ったポジティブ心理学を修学していただけます。)
✔ ポジティブ心理学を基礎理論から応用実践まで体系的に、かつオールラウンドに学びたい方
✔ ポジティブ心理学をご自身の人生やキャリアに活かしたい方
✔ポジティブ心理学の未来を一緒に築きたいと願ってくださる方
✔ 学びの熱意や向学心が高く、修了後もポジティブ心理学に必要な継続学習の努力を厭わない方(つまり、とにかくポジティブ心理学が心底好きな人)
✔ ご自身で、また当協会の認定講師として、ポジティブ心理学の教育活動に関わりたい方
✔ 今までポジティブ心理学に触れたことのある方で、疑問や問題意識を持っている方
✔ ポジティブ心理学やポジティブ組織開発のラーニングコミュニティ参画に興味のある方
(有志によるラーニングコミュニティでは、各現場で実際にポジティブ心理学を導入してみてのアクションリサーチを随時行っています。修了生の方々との交流も奨励しています。)
※学生・社会人共、受講開始時の心理学の知識や語学力の有無は一切問いません。
お申し込み方法:
・お申し込みフォームに必要事項をご入力の上、送信いただけますようお願いします。
・お申し込みフォームを送信後、自動返信メールが届かないという場合には、フォーム送受信時のシステム障害が考えられますので、お手数ですが、当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。
・お申し込みフォームのご入力の際にご不明な点などありましたら、こちらもお手数ですが、当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。
・受講料のお振り込みをもちましてお申し込み完了となります。お申し込みフォームの送信だけではお申し込み手続きは完了しておりませんのでご注意ください。
・受講料のお振り込み方法は、お申し込みフォーム送信後の自動返信メールに記載されております。
・分割でのお振り込みは、2回払と4回払が可能です。ご希望の方はお申し込みフォームにてその旨ご指定ください。なお、受講途中でのお支払い方法の変更も承っております。
コース受講料:720,000円(税込・会員登録費・資格認定料込)
・お支払い方法は、お申し込み受付後の自動返信メールに記載されております。
・分割払いは、2回払と4回払が可能です。ご希望の方はお申し込みフォームにてその旨ご指定ください。なお、受講途中でのお支払い方法の変更も承っております。
・日本ポジティブ心理学協会によるポジティブ心理学プラクティショナー資格認定をご希望の方は、事前に当協会の年間会員登録が必要となりますが、上記のコース受講料は今年度の年間会員登録費10,000円(税込)を含んでおります。会員登録のお手続き方法につきましては、別途、ご案内させていただきます。
コース受講料に含まれるもの:
<コース受講中>
・年間会員登録費10,000円(税込)(公開ウェビナーへの無料参加や、他講座への割引制度もあります)
※ポジティブ心理学プラクティショナー資格認定をご希望の方は、事前に当協会の会員登録が必要となりますが、コース受講料は会員登録費を含んでおります。会員登録のお手続き方法につきましては、別途、ご案内させていただきます。
<コース修了後>
・翌年度のブラッシュアップ講座への無料参加(当該年度の有効会員であることが必要です。2年目以降は、割引での参加が可能です。)
・翌年度以降のオープンクラスの無料聴講(リピート受講)(当該年度の有効会員であることが必要です。)
お申し込み完了後のキャンセル:
・開講1週間前までに受講をキャンセルされる場合は、理由の如何を問わず、受講料をお返しいたします。当協会事務局(member@jppanetwork.org)までご連絡いただけますようお願いします。
・受講料の返金時の事務手数料として、1,000円(振込手数料を含みます)をお申し込み者様のご負担とさせていただきます。
・開講まで1週間をきってのキャンセルはお受けいたしかねます。来期以降の振替受講をご検討いただけますようお願いします。
緊急事態により授業が中止または延期となる場合:
通信回線に突発的な障害が発生するなどして、円滑なオンライン授業の実施が不可能と判断される場合や、自然災害や講師の急病などやむを得ない緊急事態が発生した場合には、授業を延期・振替とさせていただきます。授業開始時刻までに当協会事務局よりメールまたはお電話にてご連絡差し上げます。振替日程につきましては、受講生の皆様のご都合を確認させていただいた上で、講師と調整の上、決定させていただきます。
以上、何卒ご了承いただけますようよろしくお願い申し上げます。
その他の諸注意事項:
※オンライン授業を同時録画することにより、授業終了後、授業動画のオンデマンド視聴による学習が可能となったことから、資格認定のための出席回数に関する規定は、2020年度(第5期)をもちまして撤廃しました。
・上記の授業日程で出席の都合がつかないという受講生の方には、授業当日から120日(4か月)間、授業動画をオンデマンドで何度でも自由にご視聴いただけます。また、欠席時の授業内容についてご質問がありましたら、後日、担当講師がフォローさせていただきます。
・諸事情により、授業動画のオンデマンド視聴を含む学習の継続が不可能となった場合には、当コースの来期以降の振替受講制度を追加受講料なしでご案内いたします。詳細につきましては、当協会事務局(member@jppanetwork.org)に直接ご相談ください。
※基本的に、資格取得にもまして大切なのは、「自分にとって身になることが学べたかどうか」という点です。そのため、欠席される場合には、授業動画の視聴であっても、来期以降の振替受講であっても、受講生ご本人にとって大切な「学ぶ経験」が損なわれぬよう最大限配慮いたします。
©一般社団法人日本ポジティブ心理学協会
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